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2025年を振り返って。印象に残る“あの一邸”

一年を通して、たくさんのご家族の家づくりをお手伝いしてきました。
そのなかで、時間をかけながら一歩ずつ形にしていった「七ヶ浜町・W様邸」は、私たちにとっても特別な想いが残る一邸です。家づくりの本質を改めて感じさせてくれた、そんな物語をご紹介します。

3年かけてたどり着いた“建て替え”という選択

築50年を超えるご自宅の建て替えを決意されたW様。当初は自宅を売却し、近隣の建売住宅の購入も検討していましたが、土地の登記内容や接道条件の調査の結果、売却は難しいと判明しました。そこから「家族の思い出がつまったこの土地で、もう一度家を建てよう」という新たなスタートに。

解体前写真※右側がW様宅

母と娘、女性3人で暮らす新しい住まいを実現するため、資金計画は慎重に進めました。無料のファイナンシャルプランナー相談会を実施し、仮住まいの手配までサポート。登記や接道の問題をクリアし、再建築可能かの調査と資金計画が固まるまでに2年という時間を要しましたが、その間に家づくりへの想いが少しずつ深まり、家族の絆もより強くなっていきました。


“木と暮らす”楽しさを感じる家

プラン決定後はスムーズに進み、2024年9月に着工し2025年3月に無事完成。 自然素材の温もりがあふれる空間は、ご家族3人にとって心地よい居場所になりました。

「以前は人を呼ぶことが少なかったけれど、今は友人を招く機会が増えました」と、お母様が笑顔で話してくださったのがとても印象的でした。

木の家は、年月とともに味わいを増していくもの。「家づくりを通して、ますます木が好きになりました」と話してくださった言葉に、私たちも胸が熱くなりました。

家づくりは、完成がゴールではありません。そこに住む人の暮らしが始まり、年月を重ねながら家も人も育っていきます。 A様邸は、その“時間の豊かさ”を改めて教えてくれた一邸でした。

本年も多くのご家族とのご縁をいただき、心より感謝申し上げます。お引き渡しの瞬間だけでなく、その後の「暮らしの時間」にも寄り添える存在でありたい。
那須建設は、そんな想いでこれからも家づくりに向き合ってまいります。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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